2019-08-23

Nami Sato & Yukihiko Yotsukura: Musics for Bamboos - EP



Consultancy and distribution to iTunes Store/Apple Music by MEGADOLLY

Nami Sato & Yukihiko Yotsukura: Musics for Bamboos - EP
[ryoondo-tea DES056]



(exclusive)

1. Bamboo Forest
2. Rainai
3. Bamboo Picking
4. Spending Time with the Bamboos

Musics for Bamboos - EP
佐藤那美+四倉由公彦(Coupie)による、よみがえる竹の音と響き。
仙台の津波被害を受けた荒浜地区で突如竹藪が出現。塩害に強い竹がかつての竹薮の風景を造り出していた。かつて暮らしとともにあったその竹を使った音楽家・佐藤那美と四倉由公彦(yukki/Coupie)による音響ワークショップで繰り広げられた不思議な音源たちが、糸魚健一マスタリングにより竹のつややかな響きとともによみがえる。

佐藤那美 / Nami Sato
音楽家。1990年生まれ。宮城県仙台市荒浜にて育つ。活動拠点を仙台に置き、フィールドレコーディング、エレクトロニカ、アンビエント、ストリングスなどのサウンドを取り入れた楽曲を制作している。東日本大震災をきっかけに音楽制作を本格的にはじめ、2011年ミュージシャン七尾旅人主催のDIY HEARTSにてミニアルバムを発表。2013年震災で失われた故郷の再構築を試みたアルバム“ARAHAMA callings”を配信リリース。2018年“Red Bull Music Academy 2018 Berlin”に日本代表として選出。2019年6月28日ロンドンを拠点とするレーベルTHE AMBIENT ZONE より新EP“OUR MAP HERE”をリリース。

四倉由公彦 / Yukihiko Yotsukura
宮城県石巻市を拠点に活動する音楽家。様々な場の日常、非日常の音を追求し、フィールドレコーディングを行い、それらから音響作品、また空間の為の音楽作品を制作している。同時に地元の郷土芸能団体での活動を通し、土地と地域の人が育む表現を日々研究し続けている。2008年cobi とともにCoupieとして『La Melodioj de la Orientonordo』リリース。2017年『Trajno Fenestro ~ 車窓』。2018年港都KOBE芸術祭参加作品美術家小曽根環「yuragi」のための音楽『yuragi』を発表。Jai Machine の一員として2015年『Let's Machine』(shrine.jp)、2017年『Happy Life in My Submarine』をリリースしている。

2019-07-26

これは経費で落ちません!



NHKドラマ10「これは経費で落ちません!」の音楽を担当。
放送:2019年7月26日〜 毎週金曜日22時(連続10話)

Composed for a TV drama series "これは経費で落ちません!" on Japan Broadcasting Corporation.

Oriental Homeward: L'église de lumière - Single



Consultancy and distribution to iTunes Store/Apple Music by MEGADOLLY

Oriental Homeward: L'église de lumière - Single
[ryoondo-tea DES055]




1. Ville du papier
2. L'église de glacè
3. L'église de lumière

L'église de lumière - Single
青空の下、光に照らされて水色に透ける氷のような。差し込む光の緑が茂っているような。
涼音堂茶舗の原点「涼しい音楽」を体現する桑原美樹によるソロプロジェクト・オリエンタル・ホームワードによる流しっぱなしが涼しいウォータークール・アンビエント。
糸魚健一(shrine.jp studio)マスタリングによる、包み込むような広がりに仕上がった逸品。

Oriental Homeward
桑原美樹によるソロプロジェクト。クラシック音楽へのアプローチを積極的に行い清涼感あふれる独特の美的音空間を形成。2003年、snoweffectの石川貴史にその才能を見出され、涼音堂茶舗の記念碑的涼音コンピレーション『Water Green』に参加。2004年石川貴史プロデュースによりフルアルバム『camland』を発表。2017年より作家活動を再開、2018年『Sophie』を発表。ありふれたガジェット1台という極端にシンプルな制作スタイルで知られ、心の内に秘めるピュアで流麗なメロディ・ハーモニー感覚を大胆に引き出す独自の作曲法を生み出すことに成功している。

2019-06-28

Robert DE Pico: Les Rendez-vous de Tokyo 20190606



Mastering, Compiling, Consultancy and distribution to iTunes Store by MEGADOLLY

Robert DE Pico: Les Rendez-vous de Tokyo 20190606
[arigato Inc.]



(exclusive)

1. H01
2. H02
3. H03
4. H04
5. H05
6. H06
7. H07
8. H08
9. H09
10. H10

ロバートDEピーコ
「武器屋をつぶせ」「世界平和」を掲げるイラストレーターでもあり漫画家でもある林大(Hiroshi Hayashi)率いる5人組のバンド。林一人での打ち込みでの制作もあり、会場によってメンバー構成が変わるライブも行う。へんてこりんな歌詞のギター弾き語り、ボーカルとの2人編成、ピアノやドラムやiPadパーカッションやおもちゃの太鼓を使うなど多岐。練習もリハもなく、どこからどこまでがライブなのかわからないのが醍醐味である。

Les Rendez-vous de Tokyo 20190606
東京、西麻布のレストランplate tokyo(元Les Rendez-vous de Tokyo)の創業10周年記念音楽作品。「お花を飾るように、絵を飾るように、お店に素敵な音楽も流したい」というコンセプトでレストランミュージックを展開してきた5作品目。レトロシンセ音楽の持つユーモア感と実験性が同居したピースな10曲収録アルバム。

cf.
uhitokiyosue: Les Rendez-vous de Tokyo
sage and ryuichi koike: Les Rendez-vous de Tokyo 20120606
toshiyuki yasuda, izumi kawamura, les chouquettes: Les Rendez-vous de Tokyo 20130606
tomohiro naito: Playing Bach - Les Rendez-vous de Tokyo 20140606

2019-06-18

スズキ「ラパン モード 守りたい笑顔篇」CM

スズキ株式会社「ラパン モード 守りたい笑顔篇」CM音楽を作曲

Composed for Suzuki Motor Corporation "Lapin" CM

2019-05-31

Ironomi: Ironomi



Consultancy and distribution to iTunes Store/Apple Music by MEGADOLLY

いろのみ: いろのみ
[ryoondo-tea DES031]




1.閑森 Shizumori
2.桜灯 Sakuraakashi
3.霧時雨 Kirishigure
4.虹 Niji
5.花 Hana
6.彩夏 Saika
7.蟲木 Mushigi
8.想架 Omokage
9.夜想1-I Yasou1-1
10.夜想1-II Yasou1-2
11.夜想1-III Yasou1-3
12.日だまり Hidamari

未配信だったデビュー作、リマスター盤。森の中で耳を澄ますような彼らの静かな音楽の世界。ピアノとギターのシンプルな構成に季節感あふれる電子音響がからむ静かな名作。

2019-05-28

onigiri: Microwave



Consultancy and distribution to iTunes Store/Apple Music by MEGADOLLY

onigiri: Microwave
[shrine.jp SRDL076]



(exclusive)

1. Mind Hole
2. Disposition
3. Trapezoid
4. Fluorite
5. Spinning Field
6. Automaton
7. Sough
8. Round Slices
9. Hourglass
10. Shell
11. Northern Void
12. Cold Summer



produce: Hou Nakao
direction: Masayuki Nii
mastering: Ken'ichi Itoi
consulting, distribution: Toshiyuki Yasuda



onigiri
東京都を拠点に活動する電子音楽家。
2000年代中頃よりコンピューターを用いた音楽の制作開始し、東京都内を中心にギターサウンドのリアルタイムプロセッシングによるライブ活動も開始。
また、微細な環境音や、ギターを中心とした様々な楽器音のサンプリング、Max/MSPなどのサウンドプログラミングを取り入れた楽曲をインターネット上で発表した。
近年ではラジオ番組"radio sakamoto"のオーディションコーナーでのノミネート、オーストラリアの新進レーベルNew Leaf Inc.のコンピレーション・アルバムへの参加、映像作品への楽曲提供などを行った。

Microwave
静かな部屋で過ごしている時に、わずかに聴こえる生活音やどこか遠くで鳴っている音楽に耳をすましていると、実際に鳴っている音とは違った何か得体の知れない音のように思われることがある。
そのような小さな音世界を覗き込んだ時に見える風景を描写したような音楽を作りたいと思い、各楽曲を制作した。

2019-04-23

株式会社デンソー「CO2排出量を減らすためにDENSOができること」

株式会社デンソー VP「CO2排出量を減らすためにDENSOができること」へ作曲

Composed for DENSO Corporation's promotional movie.

2019-04-22

Arturia東京ユーザーグループリーダー

シンセサイザーメーカーArturia社(本社:フランス グルノーブル)の東京ユーザーグループリーダーに就任。
製品ユーザー、音楽制作関係者、電子音楽好きなリスナー向けのイベントシリーズを、幅広い視野と深さの内容にできるよう、2組のゲストと共に行って参ります。





第1回を以下内容で行います。

Arturia公式ユーザーグループイベント東京 Volume. 1
日時:2019年4月22日(月)19:00-22:00頃
会場:Red Bull Music Studios Tokyo(渋谷)
出演:安田寿之(音楽家、ユーザーグループリーダー)、Ken'ichi Itoi (Shrine.jp)(音楽家、ゲスト)、soma hayato(音楽家、ゲスト)、KID(KORG Import Division)(日本代理店、協賛)、Yasushi.K(音楽家)
料金:無料(Arturia社提供グッズ(Tシャツ、キーホルダー)配布あり(数量限定)。抽選でソフトウェア提供。)
受付人数:30名

内容:
■ KID(KORG Import Division)による開会宣言
■ Yasushi.Kによる、注目の新製品「MicroFreak」徹底解説
■ ゲスト/リーダーによる、ライブ演奏/レクチャー(音源や実機を使った演奏。シンセシス、作/編曲への活用などについて解説/質疑応答。)
・soma hayato:機材アンサンブルにおけるArturia活用(予定)
・安田寿之:プロダクションにおけるArturia活用例(予定)
・Ken'ichi Itoi:ライブで使うArturiaシーケンサー(予定)
■ イベント参加者による、セッション/トライアル・テストプレイ/交流

主催:安田寿之
協賛:KID(KORG Import Division)
協力:株式会社スタイリズム

Toshiyuki Yasuda
安田寿之(音楽家、ユーザーグループリーダー)
ジャンルレスに活動する音楽家/作編曲家/プロデューサー。元FPM。「ロボットが歌うブラジル音楽」、「全曲モノラルのコンピレーション」、「世界の童謡の電子音楽カバー」などコンセプチュアル作から、シンガー・ソングライター的な作品まで多様な制作を行う。Towa Tei、Señor Coconut(Atom Heart)、Clare and The Reasons、Fernanda Takai(Pato Fu)など、内外・ジャンル問わず共作・共演も行う。TV、CM、中野裕之監督映画、篠山紀信写真映像作品、桑原茂一コメディ作品、パフォーマンスなどへの音楽制作も多数。
ヴァージョン・アップ・ミュージック(リスナーの意見を取り入れながら、アプリのように更新する音楽制作手法)、音楽家の写真展(1点物の音楽作品と写真を組み合わせた展示と販売)、Megadollyレーベル(斬新な企画の音楽作品制作とリリースまでのコンサルティング)、音楽系VRプロジェクトなど、音楽自体のイノヴェーションと共に音楽と他分野との連携・融合によるイノヴェーションを標榜している。
今回、Arturia本社よりユーザーグループイベント主催を受託し、オーガナイズを行う。


soma hayato(音楽家、ゲスト)
2007年頃よりテクノやハウス、エレクトロニカといった電子音楽を基盤にDJや楽曲制作等の音楽活動を始める。
制作やライブでは主にサンプラーやシンセサイザー等のハードウェア機材を使用し、どことなく柔らかく温かみを感じるメロディやリズムを重ねた音楽作りを続けている。
リリース作品に、涼音堂茶舗より「Soft Delusion EP」や米国のCold Fiction Musicより「made in bebe.」等がある。
2019年、同Cold Fiction Musicよりアルバムをリリース予定。


糸魚健一 | Ken'ichi Itoi (Shrine.jp)(音楽家、ゲスト)
PsysEx(サイセクス)名義でポリリズムをテーマにアルバム6作品、12インチ3作品、カセット1作品を発表してきた。リミックスワーク、コンピレーション参加、別名義での活動等、多数リリースに関わってる。細野晴臣氏のレーベルからのアルバムリリースやAtom™、Alva Noto、Ovalとのコラボレーション作品がトピックといえる。1997年、京都発アドバンスドレーベルshrine.jp(シュラインドットジェイピー)を発足。2016年、ダンスミュージックに特化するサブレーベルMYTH(ミス)を発足。2017年、本人名義によるshrine.jp20周年記念作品「EXN(縁)」をリリース。





参加レポート(Rock oN Company)

2019-01-25

Toshiyuki Yasuda: Breaking the Silence (Version 10.4.0)



SOLO ALBUM (6th, updated from Version 10.3.3)

Toshiyuki Yasuda: Breaking the Silence (Version 10.4.0)
[MEGADOLLY / Styrism MDD1927]



Spotify, Google Play Music, YouTube, CD Baby, Amazon Music...

1. Breaking the Silence
2. Simba na shibli
3. Landfall
4. Invisible Rays
5. Good for All Frogs (Nov. 2018)
6. On a Train to Mouli
7. Sonatine: II. Mouvement de Menuet
8. Absencism
9. We're a Star and We Glow in the Night
10. The First Word (Oct. 2018)



安田寿之6thソロアルバム。ポップ、先進的、エモーショナルという安田寿之の特徴である3要素を昇華しきったエレクトロニックミュージック。話題になったキユーピー株式会社株式会社トライテラスへのCM曲をリアレンジし、「Landfall」(3) や「Invisible Rays」(4) として収録。
2016年後半にクラウドファンディングサイトMotionGalleryにて実施された、アプリやソフトウェアのような概念でリスナーのフィードバックを活用する画期的な音楽制作手法「ヴァージョン・アップ・ミュージック」にて作られた初めての音楽アルバム。CDは2018年1月に「Breaking the Silence (Version 10.3.3)」としてリリースされ、今作はそのアップデート版になる。(2曲に生楽器を入れてリファイン。姫野朋久:フルート、サックス(5)、河村泉:ヴィオラ(10))
「沈黙を破る」というアルバムタイトルには、人が話し出すまでの一瞬の沈黙のドラマ、人類が言語を獲得するまでの壮大な歴史(若干のアフリカンな雰囲気)、子供が初めて意味のある言葉を発するまでの成長、コンベンショナルな音楽業界への一石、などの意味が込められている。

Toshiyuki Yasuda’s 6th solo album. The distinction of his works, that is, mixing of Pop / Advanced / Emotional sublimates characteristic electronic music. Including compositions for TV ads for Kewpie and Tri Terasu (3, 4) which affected people‘s attention when broadcasted.
The first music album produced by “Version Up Music” executed as a crowdfunding project by Toshiyuki Yasuda in 2016. It is a brand-new music production method utilizing listeners’ feedbacks like application or software. CD was released as “Breaking the Silence (Version 10.3.3)” in Jan. 2018 and this is an updated version of that. (2 songs are refined with acoustic instruments. Flute and Sax: Tomohisa Himeno (5), Viola: Izumi Kawamura (10))
The album title “Breaking the Silence” represents a dramatic silence between a conversation, a grand human history acquiring their first language (a slight African mood), the first word of a child, a stir into a conventional music industry and etc.

1. Breaking the Silence
(Music: Toshiyuki Yasuda)
All: Toshiyuki Yasuda

2. Simba na shibli
(Music: Toshiyuki Yasuda, Lyrics: Swinky)
Vocals: Swinky, All: Toshiyuki Yasuda


3. Landfall
(Music: Toshiyuki Yasuda, Lyrics: Jerker Rellmark + Sebastian Gullbrandson (Trombone))
Vocals: Sebastian Gullbrandson, All: Toshiyuki Yasuda


4. Invisible Rays
(Music and Lyrics: Toshiyuki Yasuda)
All: Toshiyuki Yasuda


5. Good for All Frogs (Nov. 2018)
(Music: Toshiyuki Yasuda, Lyrics: Nerve)
Vocals: san (antennasia), Additional Keyboards: Nerve (antennasia), Flute and Sax: Tomohisa Himeno, All: Toshiyuki Yasuda


6. On a Train to Mouli
(Music: Toshiyuki Yasuda)
All: Toshiyuki Yasuda

7. Sonatine: II. Mouvement de Menuet
(Music: Maurice Ravel)
All: Toshiyuki Yasuda

8. Absencism
(Music: Toshiyuki Yasuda)
Edits: Yasumasa Yamada + Akira Yamasaki (Denshi - Teishoku), All: Toshiyuki Yasuda

9. We're a Star and We Glow in the Night
(Music: Toshiyuki Yasuda, Lyrics: Swinky)
Vocals: Swinky, All: Toshiyuki Yasuda


10. The First Word (Oct. 2018)
(Music and Lyrics: Toshiyuki Yasuda)
Heartbeats: Mario Yasuda, Viola: Izumi Kawamura, All: Toshiyuki Yasuda



Recorded, Mixed, Mastered: Toshiyuki Yasuda
Except
Vocals on 2, Flute and Sax on 5, Viola on 10 Recorded at monogram sounds: Toshiyuki Yasuda
Vocals on 3 Recorded at Trombone Studios: Trombone
Vocals and Additional Keyboards on 5 Recorded at Double Life Studio: Nerve
Heartbeats on 10 Recorded at 国立病院機構東京医療センター: Toshiyuki Yasuda

ⒸToshiyuki Yasuda
Except
2, 9 ⒸToshiyuki Yasuda, Esther Thirimu
3 ⒸToshiyuki Yasuda, Jerker Rellmark, Sebastian Gullbrandson
5 ⒸToshiyuki Yasuda, Nerve
7 ⒸJoseph-Maurice Ravel

Photos: Yusaku Aoki
Designed: Manabu Masuda (A-T-N) & Toshiyuki Yasuda
"Version Up Music" Logo: Kazuhiro Nakazato

Produced: Toshiyuki Yasuda
Executive Produced: Toshiyuki Yasuda, Takayuki Morinaka (Styrism)
A&R: Koki Honmyo (Styrism), Tomonori Nishihara (Styrism)


This is the first title produced by “Version Up Music”, a new method to produce music presented by Toshiyuki Yasuda.



解説:COMPUMA(松永耕一)

安田寿之は、初期FPMへの参加を経て、数々のオリジナリティに満ちたコンセプチャルな作品(タワーレコード渋谷店5Fバイヤー時代の大きな展開など、今でもすぐに当時の売り場の光景が思い出されるほど印象深い「Robo*Brazileira」など)をリリースし続け、前作「Nameless God’s Blue」では、あのMockyにも通じるような、自らの歌とピアノを中心としたジャズ/室内楽的シンガー・ソング・ライティングもオーガニックに披露した。また、TV、CM、映画への音楽も多数手掛けながら、Towa Tei、Señor Coconut(Atom Heart)など、内外ジャンル問わず共作・共演も行う、まさに多岐に渡り活動するエレクトロニック・アーチストである。

約3年ぶりの今作は、クラウドファンディングを活用しリスナーの意見を取り入れながらアプリのように更新させる「ヴァージョン・アップ・ミュージック」という手法で制作された、彼ならではの時代性と先鋭性が合致する挑戦的な試みが実践された意欲作である。「沈黙を破る」というタイトルには、人が話し出すまでの一瞬の沈黙のドラマ、人類が言語を獲得するまでの歴史、子供が初めて意味のある言葉を発するまでの成長、コンベンショナルな音楽業界への一石、などの意味が込められているようだ。多彩でネクスト次元の実験的エレクトロニック・ミュージックの手腕がいかんなく発揮されながら、ポップスの普遍性にも真っ向から立ち向かった10編の音楽が記されている。

凛としたメランコリック・エレクトロニック賛美歌的で荘厳な「1. Breaking the Silence」で幕を開け、ケニア人シンガーSwinkyによるスワヒリ語の響きも美しいポリリズム「2. Simba na shibli」から、CM楽曲を発展させた潔癖なまでのエレクトロ郷愁ジャズファンク名曲「3. Landfall」へシームレスに繋がる。「旅を経た上陸」という意味のこのタイトルには、教科書で習う「西欧諸国が未開の地を発見する」というストーリーとは逆の、「アフリカで生まれた人類(2)が新大陸に渡る(3)」という史実が隠されているそうだ。

音楽の原体験として敬愛してきたという世界に誇るレジェンド電子音楽家、故・冨田勲へのオマージュであり、ラヴェルのソナチネをユニーク&キュートな電子音楽に変換した「7. Sonatine: II. Mouvement de Menuet」。TOMITA、YMOら先人達を経由し、現在から未来へと脈々と受け継がれていくであろう、日本独自の電子音楽のエキゾチズムが丁寧に謙虚に表現されていて、モーレツにグッときてしまう。

個人的にはクライマックスと感じる「9. We're a Star and We Glow in the Night」。彼の真骨頂のひとつであるブラジル音楽とコンピューター音楽の融合をより変態的に深化&進化させたフューチャーであり、バトゥカダの電子のリズムとコーラスがなんともイビツで心地よく、挿入される日本語ナレーションも効いている。

その余韻の中、エンドロールのような「10. The First Word」がゆっくりと始まる。自身の歌と共にお子さんの誕生する前の心臓の鼓動音も5拍子に交えて、未来への思いが子守唄のように優しく綴られたハーモニーとして調和され、「永遠の一瞬」を凝縮したドラマが静かに幕を閉じていく。



cf.
The Basic Soul Show